テーブルは、感性表現・感性磨きの場!
クロスの色を変えるだけで、たった1本の花を飾るだけで、季節を感じることができるテーブルは、感性表現、感性磨きに最高の場! だと私は思っています。
たとえば7月。季節は夏。七夕、お祭り、花火、ひまわり、朝顔・・・・・夏の季節から連想するものを何かひとつあしらってみる。器の絵柄や色を組み合わせて表現してみる。家にあるもので、思うまま自由に。
いつもの家庭料理でかまわない、そこに、旬の食材を使った料理が加われば、心と体に、季節が持つエネルギーを取り混めるということ。それが、感性を磨いていくこということでもあると思います。
ギャラリーサロン美命では、毎月季節に合わせたテーブルコーディネートを提案しています。特別なものではなく、サロンにある素材を自由に組み合わせて。

現在の7月のテーマは、青を基調にした七夕を祝うテーブルです。美命は旧暦の節供を楽しむことを提案しているため、それを象徴する器として、染付の伊万里とのコラボレーションを展開しています。

例えば、ガラスのカクテルグラスのソーサーには伊万里の豆皿を添え、七夕のイメージを錫の小皿で表現しています。金、銀、青の色合いで統一された素材は、涼やかな雰囲気を醸し出しています。
ところで、なぜ梶の葉なのか、そしてなぜ七夕に関連するのか。それについての興味深い背景もご紹介します。
奈良・平安時代、紙が貴重だった時代には、梶の葉が文字を書く素材として重宝されていました。梶の葉の裏側は白い産毛のようなものがあり、墨で文字が書けるようになっていたためです。
七夕の節供の本来の意味は、女性は裁縫、男性は文字や和歌の上達・・・つまり技芸の上達を願う行事でした。紙が入手できない時には梶の葉に和歌を書いたそうです。この習慣から、梶の葉が七夕のアイテムのひとつとなったのです。また、今でも使われる「はがき(葉書)」の語源もここに由来します。
日本人が大切にしてきた季節感や美意識を、日々の食卓に映しながら次世代へ手渡していけたら——それは豊かな継承のかたちでもあると思います。
