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“日本の心” をつなぐ

2005年に美命を立ち上げる際、古来、日本人は、吉祥柄に、願いや祈りを込めていたこと、

着物や道具の柄にはひとつひとつ意味があるということを知りました。

日本の素晴らしさ、美しさを知ると同時に、恥ずかしいくらい、日本のことを知らなかった、ということにも気づきました。ですから当初から一貫して、日本の心、日本の美しさを表現できる器を目指してつくってきました。

 

では、美命が考える〝日本の心〟とは?

それは、「いただきます」「ごちそうさま」「おかげさま」という言葉に凝縮された日本人の心=精神性だと思っています。

 

古の日本人は、食べ物は、神の恵み、自然の恵みであり、そこには、神が、魂が宿っていると考えていました。だから、恵みをいただくことへの感謝、命への感謝の気持ちを「いただきます」「ごちそうさま」という言葉に乗せて手を合わせるのです。

 

箸文化を持つ国のなかで、箸を横向きに置くのは日本だけです。

横向きの箸は、自然界(神様)と人間界の結界を表しています。

手を合わせ「いただきます」と感謝し箸をとることで、はじめて、食べ物をいただくことができると考えていたからです。

 

そして、その感謝の心を表す言葉が「おかげさま」。

 

「おかげ」とは仏教用語の「木陰」がルーツ。

暑い時、木陰に入れば涼しくなりますが、その木は、人々が涼をとるために陰を作っているわけではありません。

それでも、木に「ありがとう」と感謝する・・・その心が「おかげさま」。

つまり、私たちは、自分以外の誰かや何かよって生かされていると考え、そのことへの感謝の気持ちを「おかげさま」という言葉に乗せているのです。

「いただきます」「ごちそうさま」「おかげさま」

 

この〝日本の心〟を、器を通してつなげていきたいと思っています。

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